無数の石仏が並ぶ歴史ある寺院。千灯供養が幻想的で、静寂の中に歴史の重みを感じる場所。
正式名称 | 華西山東漸院念仏寺 |
宗派/御祭神 | 浄土宗 |
所在地 | 〒616-8436 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17番地(地図) |
URL | https://www.nenbutsuji.jp/ |
見ごたえ | |
ベストシーズン | 秋(紅葉と幽玄美) |
歴史・由来
化野念仏寺は、浄土宗の寺院で、平安時代よりこの地・化野(あだしの)は風葬の地として知られていました。「あだし」は「儚い」「無常」の意味を持ち、野ざらしとなった人々の遺骸を弔う場所でした。鎌倉時代、法然上人がこの地に念仏道場を開いたのが寺の起源とされています。江戸時代以降は地域の人々によって供養が続けられ、明治時代に石仏や石塔が集められて現在の姿となりました。約8000体もの無縁仏が並ぶその光景は、無常観と供養の心を象徴する場所として、多くの参拝者の心を打っています。
見どころ
最大の見どころは、境内に並ぶ約8000体の石仏・石塔群です。苔むした石仏が整然と並ぶ風景は、まるで時が止まったかのような荘厳な雰囲気を醸し出しています。毎年8月の「千灯供養」では、これらの石仏一体一体にろうそくが灯され、幻想的な光景が広がります。本堂には阿弥陀如来像を安置し、竹林に囲まれた参道も趣があります。また、秋には紅葉が境内を鮮やかに彩り、石仏群と紅葉が織りなす景観は嵯峨野でも屈指の美しさを誇ります。周辺の自然と調和した静かな空間は、観光だけでなく心を落ち着けたい人にもおすすめの場所です。
交通アクセス
最寄りの交通拠点:嵐電「嵐山駅」またはJR「嵯峨嵐山駅」からバス利用
JR京都駅からのアクセス:JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、京都バス(62・72系統)で「鳥居本」下車 徒歩約5分(所要約40〜50分)