浄土宗の総本山。日本最大級の三門が特徴で、除夜の鐘の大迫力は年末の風物詩として知られる。
正式名称 | 華頂山知恩教院大谷寺(知恩院) |
宗派/御祭神 | 浄土宗 |
所在地 | 〒605-8686 京都市東山区林下町400(地図) |
URL | https://www.chion-in.or.jp/ |
見ごたえ | |
ベストシーズン | 秋(紅葉と荘厳さ) |
歴史・由来
知恩院は浄土宗の開祖・法然上人が晩年を過ごし入寂したゆかりの地に建立された寺院です。創建は鎌倉時代にさかのぼり、法然の弟子たちがその徳を称えて草庵を整えたのが起源とされています。江戸時代には徳川家康の帰依を受け、徳川幕府の庇護のもと現在の壮大な伽藍が整備されました。特に三代将軍・徳川家光による大規模な造営によって、知恩院は浄土宗の総本山として確立されました。知恩院は「南無阿弥陀仏」を称える念仏の教えを広めた法然上人の精神が今も息づく場所であり、宗教的な聖地として多くの参拝者が訪れます。境内は世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されています。
見どころ
知恩院の象徴といえば、日本最大級の木造門である「三門」です。高さ約24メートル、幅約50メートルの堂々たる姿は圧巻で、国宝に指定されています。また、御影堂(みえいどう)は2020年に大修理を終え、荘厳な佇まいを取り戻しました。内部には法然上人の木像が安置されています。境内の「大鐘楼」も有名で、除夜の鐘では17人の僧侶が力を合わせて撞くことで知られています。庭園では、春の桜、秋の紅葉が美しく、方丈庭園や友禅苑は散策に最適です。また、法然上人ゆかりの御廟や歴史的な建築群が多く残され、仏教建築と自然美が調和する空間となっています。
交通アクセス
最寄りの交通拠点:市バス「知恩院前」バス停
JR京都駅からのアクセス:市バス206系統で「知恩院前」下車 徒歩約5分