「悟りの窓」と「迷いの窓」で知られる寺院。紅葉の名所で、静寂な空間が訪れる人々を魅了する。

正式名称鷹峰山宝樹林源光庵ようほうざん ほうじゅりん げんこうあん
宗派/御祭神曹洞宗
所在地〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47(地図
URLhttps://genkouan.or.jp/
見ごたえ4
ベストシーズン秋(紅葉と「悟りの窓」)

歴史・由来

源光庵(げんこうあん)は、京都市北区鷹峯にある曹洞宗の禅寺で、1346年に大徳寺の徹翁義亨(てっとうぎこう)によって創建されました。もとは天台宗の寺院として始まりましたが、江戸時代初期の1694年に卍山道白(まんざんどうはく)禅師によって曹洞宗に改宗され、禅の教えを広める拠点として再興されました。
源光庵は「悟りの窓」と「迷いの窓」で特に有名で、それぞれ丸窓と角窓の形で人生観や仏教の教えを象徴しています。「悟りの窓」は円形で、宇宙・悟り・完全な世界を、「迷いの窓」は四角形で、人間の煩悩や苦悩を表しているとされています。
また、源光庵はかつて「血天井」のある寺院としても知られており、伏見城の戦いで自刃した武士たちの血を供養するため、城の床板を天井に移してその霊を慰めています。

見どころ

源光庵の最大の見どころは、客殿に設けられた「悟りの窓」と「迷いの窓」です。自然光が差し込む二つの窓からは、季節ごとの美しい庭園が眺められ、訪れる人々に深い静寂と気づきを与えます。特に秋の紅葉の時期には、窓越しに赤や橙に染まる木々が見え、まるで一幅の絵のような風景が広がります。
また、本堂の天井には「血天井」と呼ばれる歴史的な遺構があります。これは関ヶ原の戦いの前哨戦、伏見城の戦いで討死した鳥居元忠らの家臣たちの血痕が残る床板を、供養のため天井に移設したもので、歴史の重みを感じさせる貴重な存在です。
境内の庭園は枯山水様式で、整然とした石組みと苔むした地面が、禅の静寂と簡素さを象徴しています。春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の美しさが静かに広がる源光庵は、喧騒を離れて心を落ち着けたい方におすすめのスポットです。

交通アクセス

最寄りの交通拠点:京都市バス「鷹峯源光庵前」バス停
JR京都駅からのアクセス:
市バス6系統または北1系統で「鷹峯源光庵前」下車(所要約50分)
タクシー利用の場合は約30〜35分

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