千二百体の羅漢像が並ぶユニークな寺院。訪れる人々を癒す温かみのある表情の石仏が特徴的。
正式名称 | 等覚山愛宕念仏寺 |
宗派/御祭神 | 天台宗 |
所在地 | 〒616-8439 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2−5(地図) |
URL | https://www.otagiji.com/ |
見ごたえ | |
ベストシーズン | 秋(紅葉と千羅漢像) |
歴史・由来
愛宕念仏寺は、奈良時代(8世紀後半)に創建されたと伝わる古刹です。当初は現在の東山区にあり、愛宕山の守護寺院として建立されました。しかし長い歴史の中で衰退し、明治時代には無住となっていました。昭和52年(1977年)、第38世住職の西村公朝師が荒廃していた寺の再興を決意し、現在の嵯峨鳥居本の地に移転しました。この再建にあたり、多くの参拝者や信者に石仏(羅漢像)の制作を呼びかけ、約10年かけて1200体以上の石仏が奉納されました。これらの石仏は一体一体が異なる表情を持ち、訪れる人々を優しく迎えています。
見どころ
愛宕念仏寺の最大の見どころは、境内に並ぶ1200体以上の羅漢像です。参拝者が心を込めて彫った石仏たちは、笑顔、祈り、瞑想、ユーモアに富んだ姿など多彩な表情を見せます。これらの像は苔むし、自然と一体となった風景を作り出しており、静かで温かみのある独特の雰囲気が漂います。また、本堂には本尊の千手観音像(重要文化財)が安置され、穏やかなまなざしで訪れる人々を見守っています。境内は自然豊かで、春の新緑や夏のアジサイ、秋の紅葉が石仏たちと美しく調和します。寺全体が癒しと安らぎの空間となっており、観光客のみならず心静かに参拝したい人にも人気です。さらに、近年は「ほっこりするパワースポット」としても注目されています。
交通アクセス
最寄りの交通拠点:JR「嵯峨嵐山駅」または嵐電「嵐山駅」からバス利用
JR京都駅からのアクセス:JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車、京都バス(62・72系統)で「鳥居本」下車 徒歩約15分(所要約40〜50分)