京都屈指の紅葉の名所。通天橋からの絶景が有名で、方丈庭園も見どころ。臨済宗の大寺院としても知られる。
正式名称 | 慧日山東福寺 |
宗派/御祭神 | 臨済宗東福寺派 |
所在地 | 〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目778(地図) |
URL | https://tofukuji.jp |
見ごたえ | |
ベストシーズン | 秋(紅葉の絶景) |
歴史・由来
東福寺は、1236年に九条道家が宋の大伽藍に倣って創建を発願し、1255年に完成した臨済宗東福寺派の大本山です。寺名は奈良の東大寺と興福寺から一字ずつ取って名付けられました。開山は中国・宋から帰朝した禅僧・円爾(えんに)です。創建当初から規模の大きな禅宗寺院として知られ、京都五山の一つに数えられています。度重なる火災で伽藍の多くが焼失しましたが、その都度再建され、特に室町時代や江戸時代の再建による建築物が現在に伝わります。禅の修行道場として多くの高僧を輩出し、日本の禅文化や庭園文化の発展にも大きく寄与してきました。今では紅葉の名所として国内外の観光客から人気を集めています。
見どころ
東福寺の最大の見どころは、境内を横切る渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」にかかる通天橋から眺める紅葉です。約2000本のカエデが植えられ、秋には境内全体が紅色に染まる絶景が広がります。通天橋は特に紅葉シーズンに大変な人気を誇ります。また、本堂(仏殿)は重要文化財に指定されており、禅宗様建築の代表例です。方丈庭園は重森三玲による昭和の名園で、苔と石による幾何学的なデザインが特徴的です。特に北庭の市松模様の苔庭が有名です。東司(とうす/禅宗のトイレ)や禅堂などの貴重な文化財建築も見逃せません。春の青もみじ、冬の雪景色など、四季を通じて異なる美しさが楽しめる寺院です。
交通アクセス
最寄りの交通拠点:JR奈良線・京阪本線「東福寺駅」
JR京都駅からのアクセス:JR奈良線で「東福寺駅」まで約2分 下車後徒歩約10分